【制作実績】保湿クリームのA4三つ折リーフレット制作|透潤馬油様
「全身に使えます」という一行は、便利なようで、じつは何も伝えていません。用途が広い商品ほど、使う場面を具体的に見せないと棚に置きっぱなしになってしまう。透潤馬油様のA4巻三つ折リーフレット。「全身に使えます」を、写真付き9マス+リスト12項目の合計21場面に分解しました。
「全身に使えます」という一行は、便利なようで、じつは何も伝えていません。
顔にも、体にも、髪にも、爪にも使える。それは商品の強みなんですが、聞いた人の頭には「じゃあ、いつ使えばいいの?」という空白が残るんですよね。
用途が広い商品ほど、使う場面を具体的に見せてあげないと、買ったあとで棚に置きっぱなしになってしまいます。
透潤馬油 様。A4巻三つ折のリーフレット(ヨコ・右表紙)を制作しました。今回ご紹介するのは、その裏面です。

制作したもの
A4サイズの巻三つ折リーフレット(ヨコ位置・右表紙)です。この記事で扱うのは裏面にあたる面で、構成はこうなっています。
- 左面:商品の安全性と、馬油スキンケアのコンセプト
- 中央面:使用方法9パターン(写真と説明付き)
- 右面:さらに広がる使い方12項目のリスト
- 下段:使用量の目安
巻三つ折は、内側に巻き込むように折る形式です。開き方に順番があるので、その順に沿って情報を並べる必要があります。
デザインで考えたこと
① 使い方を、9マスのグリッドに並べる
冒頭に書いた空白を埋めるのが、この面のいちばんの仕事でした。
中央面を、3列3段のグリッドにして、9つの使用シーンを並べました。
- 洗顔後の肌に
- 全身のボディケアに
- 頭皮・毛先に
- ナイトパックに
- 化粧下地に
- メイク落としに
- 敏感な肌に
- 肘・膝の黒ずみに
- まつ毛にも
それぞれに水色のラベル見出しと、写真、2〜3行の説明文をセットで付けています。
リストで9行並べる作り方もあります。ただ、それだと文字を読む作業になるんですよね。写真付きのマスにすると、眺めているだけで「あ、この使い方はやってみたい」というマスが1つ見つかります。
9つ全部を覚えてもらう必要はないんです。1つ見つかれば、その人は買って使ってくれますから。
② 写真は、体の部位が写っているものを選ぶ
各マスの写真は、顔を洗っている手、腕にクリームを塗る手、髪の毛先、まつ毛、肘、膝、赤ちゃんの肌。
商品そのものの写真は、このグリッドには1枚も入れていません。
商品写真は、表紙の役目です。使い方のページで見せるべきなのは、塗られている場所 のほうなんですよね。「肘・膝の黒ずみに」というラベルの横に、実際の肘の写真がある。それだけで、自分の肘を思い浮かべてもらえます。
③ 右列は、写真なしのリストにする
右面には、さらに12個の使い方を、写真なしの箇条書きで並べました。
全身の保湿に、リップパックに、首周りのケアに、あせも・虫さされに、フレグランスの前に、トラベルコスメに、ペットのケアに。
なぜ写真を付けなかったかというと、ここは「まだあります」を伝える欄だからです。
中央の9マスで、じっくり見せる使い方は伝えた。そのうえで「他にもこんなに」という量を、文字の密度そのもので示す。写真を付けてしまうと、9マスと同じ重さになって、どれが主要な使い方なのか分からなくなってしまいます。
見出しの頭には、水色と濃紺の丸を交互に置きました。同じ色で揃えると、リストが平坦に見えてしまうので。
④ 左面は、コンセプトのゾーンにする
左面の背景を、淡いグレーがかった色で塗って、他の面から切り離しました。
上部には縦書きで「保存料・香料無添加。食品レベルの安全性で、使うたび、全身にしっとり美肌へ。マルチオイル。」。
その下に大きく、女性の手の写真。そして「身体にやさしい成分で肌の潤いを一年中キープする 馬油スキンケア」。
この面は、読ませる欄ではありません。商品の性格を決める欄 です。
使い方のグリッドは、実用的で細かい情報の集まりです。それだけだと、説明書に見えてしまう。左に1面まるごと、静かで余白のあるゾーンを置くと、リーフレット全体の格が変わるんですよね。
⑤ 馬の写真を、小さく1枚だけ
左面の下に、海辺に立つ馬の写真を小さく入れました。
「馬油」という商品名なので、馬の写真は入れたい。でも大きくすると、化粧品のリーフレットに動物写真が主役級で載っている、という違和感が出ます。
だから小さく、下の隅に。原料の由来を示す注釈のような扱いにしました。
その横に「透潤馬油は温度が高くなると液状になります。冷蔵庫で冷やして固めることでご使用しやすく、品質も保持できます。夏場など気温の高いときには冷蔵庫での保管をおすすめいたします。透潤馬油は固まっても品質に問題ありません。」という説明文。
温度で状態が変わる商品なので、この注意は必須です。知らずに「溶けている、不良品だ」と思われてしまいますから。
⑥ 使用量は、豆のサイズで言う
いちばん下に「使用量の目安(顔全体で小豆粒大)」の見出しと、「大変のびが良いので、少量ずつ手に取り、薄くのばしてお使いください。」の説明。
「小豆粒大」という言い方、これがいちばん伝わるんですよね。
「1回0.2g」と書かれても、誰も量れません。「適量」と書くと、多すぎたり少なすぎたりする。日常で見たことのあるものの大きさで言うのが、いちばん確実です。
背景には、指先にクリームを取った写真を大きく敷きました。文字と写真の両方で、同じことを言っています。
⑦ 注記は、いちばん端に小さく
左面のいちばん下の隅に、囲みで「アレルギーテスト済み ※すべての方にアレルギーや皮膚刺激が起こらないというわけではありません。」。
化粧品には、書かなければいけない注記があります。この一文を、どこに置くかはいつも悩むところです。
大きく書くと、不安を煽ってしまう。かといって隠すのは違う。今回は、紙のいちばん端に、囲みをつけて置きました。探せば必ず見つかる場所であること。これが基準です。
クライアント様のご紹介
透潤馬油 様
「なりたい肌を叶える、保湿クリーム」として展開されている馬油スキンケア製品です。
保存料・香料は無添加で、食品レベルの安全性を持つマルチオイル。顔だけでなく、体、頭皮、毛先、まつ毛、爪、肘や膝まで、全身に使える設計になっています。
使い方の幅がとにかく広いのが特徴で、洗顔後の保湿、ボディケア、ナイトパック、化粧下地、メイク落とし、リップパック、首周りのマッサージクリーム、あせもや虫さされのケア、フレグランスの前の下地、トラベルコスメ、そしてペットの肉球ケアまで。
温度によって液状になったり固まったりする性質があるため、夏場は冷蔵庫での保管が推奨されています。固まっても品質に問題はありません。
アレルギーテスト済みの製品です(すべての方にアレルギーや皮膚刺激が起こらないというわけではありません)。
※掲載内容は制作時の情報となります。
デザネコからのメッセージ
用途が広い商品って、売るのが難しいんです。
「なんにでも使えます」は、裏を返すと「何のための商品か分からない」ということでもあるんですよね。専用品のほうが、たいてい売れます。日焼け止めは日焼け止めとして買われるし、リップクリームはリップクリームとして買われる。
じゃあマルチな商品はどうすればいいかというと、使う場面を、専用品と同じ数だけ並べることだと思っています。
今回のリーフレットでいうと、9つの使い方を写真付きで並べて、さらに12個をリストで足しました。合計21個の場面です。
「全身に使えます」の一行を、21個に分解した形ですね。読む人は、そのなかから自分に関係のある2〜3個を拾ってくれます。21個も要らない。1個でも見つかれば、その人にとっては専用品になるんです。
「うちの商品、いろいろ使えるのが強みなんですけど、うまく伝わらなくて」
そういうときは、強みを分解して、数を並べてみてください。抽象的な「万能」より、具体的な「肘の黒ずみに」のほうが、ずっと遠くまで届きます🐾
こんなご相談、承っています
- チラシ・フライヤーのデザイン(A4片面・両面、イベント告知、キャンペーン告知)
- パンフレット・リーフレット・冊子の制作
- 飲食店メニュー(フード・ドリンク・コース表)
- ロゴ、看板、名刺、ショップカード、パッケージ
- ホームページ制作、Instagram連動の集客づくり
- 公式LINE:友だち追加はこちら
- Instagram:@dezaneko
- お問い合わせフォーム:https://d-neko.com/contact.php
この記事はデザネコ(https://d-neko.com/)が執筆しました。沖縄を拠点に、開業1〜3年目の個人事業主・中小企業オーナーのデザイン・販促・集客をサポートしています。
クライアント様のご紹介
透潤馬油
「なりたい肌を叶える、保湿クリーム」として展開されている馬油スキンケア製品。
保存料・香料は無添加で、食品レベルの安全性を持つマルチオイル。顔だけでなく、体、頭皮、毛先、まつ毛、爪、肘や膝まで、全身に使える設計になっています。
洗顔後の保湿、ボディケア、ナイトパック、化粧下地、メイク落とし、リップパック、首周りのマッサージクリーム、あせもや虫さされのケア、フレグランスの前の下地、トラベルコスメ、そしてペットの肉球ケアまで、使い方の幅がとにかく広いのが特徴です。
温度によって液状になったり固まったりする性質があるため、夏場は冷蔵庫での保管が推奨されています。固まっても品質に問題はありません。
アレルギーテスト済みの製品です(すべての方にアレルギーや皮膚刺激が起こらないというわけではありません)。
※掲載内容は制作時の情報となります。