microCMSの使い方ガイド|WordPressとの違いと、覚えておきたいショートカットキー全17個
「サイトの更新、自分でもできますか?」制作をお引き受けするとき、よくいただくご質問です。ただ、WordPressに慣れている方ほど、microCMSで最初につまずくんですよね。操作が難しいわけではなく、シンプルすぎて戸惑う。この記事では両者の違いを整理しつつ、作業が一気にラクになるショートカットキー17個をまとめました。

「サイトの更新、自分でもできますか?」
制作をお引き受けするとき、けっこうな確率でいただくご質問です。もちろんできます、とお答えするんですけど、そこで一拍おいて考えることがあって。
WordPressに慣れている方ほど、microCMSで最初につまずく んですよね。
操作が難しいわけじゃありません。むしろ、シンプルすぎて戸惑う。「あれ、プレビューってどこ?」「保存ボタンが2つあるけど、どっち?」みたいな感じで。

同じ「サイトを更新する道具」なのに、なぜここまで感覚が違うのか。今日はその正体を整理しつつ、知っていると作業が一気にラクになるショートカットキー17個 をまとめておきます🐾
WordPressとmicroCMSは、そもそも役割が違う

いきなり操作の話に入る前に、ここだけ押さえておくと後がラクです。
WordPressとmicroCMSって、同じジャンルの道具に見えて、実は担当している範囲が違う んです。
WordPress=「家がまるごと1軒」
WordPressは、記事の管理も、デザインも、表示も、ぜんぶ1つのシステムの中で完結します。
テーマを選べば見た目が変わる。プラグインを入れれば機能が増える。管理画面の中に、家の内装から水回りまで全部そろっている状態です。
便利です。ただ、その分だけ 管理する場所も1箇所に集中 します。サーバーの管理も、本体の更新も、プラグインの更新も、全部その家の中で起きる。
microCMS=「倉庫」
一方、microCMSが担当しているのは 「記事を保管しておく倉庫」の部分だけ なんです。
見た目をどう表示するかは、倉庫の外側にある別のプログラム(サイト本体)の仕事。microCMSは「文章と画像をきれいに整理して保管し、頼まれたら渡す」ことに専念しています。
こういう作りを「ヘッドレスCMS(=表示部分を切り離したCMS)」と呼びます。頭(表示部分)がない、という意味ですね。
例えるなら、WordPressが「厨房もホールも全部やる個人経営の食堂」だとしたら、microCMSは「食材を管理する専用の倉庫」。料理して出すのは別の担当、という分担です。
だから、操作感がこう変わります

この構造の違いが、そのまま操作の違いになって出てきます。
WordPress | microCMS | |
|---|---|---|
管理画面 | 記事もデザインも設定も全部 | 記事の入力だけ |
プレビュー | 管理画面から即確認 | サイト側の設定が必要 |
デザイン変更 | テーマやカスタマイザーで | 管理画面ではできない(サイト側の作業) |
機能追加 | プラグイン | サイト側のプログラム |
更新作業 | 本体・テーマ・プラグイン | 不要 |
バックアップ | 自分で設定 | 自動 |
画面の情報量 | 多い | 少ない |
「管理画面でできることが少ない」と聞くと不便に感じるかもしれません。
でも、実際に毎日使う立場からすると、触る場所が少ないほうがラク だったりします。WordPressの管理画面って、慣れないうちは「どこを触ると何が壊れるか分からない」怖さがあるんですよね。
microCMSは、そもそも壊せる場所がない。記事を書く欄と、公開ボタンしかない。だから安心して触れます。
本題|microCMSのショートカットキー全17個
さて、ここからが今日いちばんお伝えしたいところです。
microCMSのエディタには、ショートカットキーが用意されています。これを知っているかどうかで、作業時間がけっこう変わります。
マウスでツールバーをポチポチ探す時間って、1回はほんの数秒です。でも1記事で30回やったら、それだけで数分。毎週更新していたら、年間でけっこうな時間になります。
以下、Macは ⌘、Windowsは Ctrl に読み替えてください。
画面操作・保存

ショートカット | できること |
|---|---|
| 全画面解除 |
| 下書き保存 |
| 公開 |
見出し

ショートカット | できること |
|---|---|
| 見出し1 |
| 見出し2 |
| 見出し3 |
| 見出し4 |
| 見出し5 |
文字の装飾

ショートカット | できること |
|---|---|
| 太字 |
| 斜体 |
| 下線 |
| 打ち消し線 |
| コード |
配置・ブロック

ショートカット | できること |
|---|---|
| 中央寄せ |
| 右寄せ |
| 引用 |
| コードブロック |
| リスト(箇条書き) |
| 番号付きリスト |
取り消し・やり直し
ショートカット | できること |
|---|---|
| Undo(取り消し) |
| Redo(やり直し) |
全部覚えなくて大丈夫。この4つから

17個あると聞くと「多いなあ」と感じますよね。じっさい、全部を一度に覚える必要はまったくありません。
僕がおすすめしたいのは、使用頻度の高い順に4つだけ 覚えることです。
第1位:⌘ (Ctrl) + S(下書き保存)
これは体に染み込ませてください。
長文を書いているとき、ブラウザが落ちる、猫がキーボードに乗る、間違えてタブを閉じる。こういう事故は必ず起きます。
段落をひとつ書き終えたら ⌘ + S。この癖がついているだけで、泣かずに済む日が来ます🐾
第2位:⌘ (Ctrl) + Alt + 2(見出し2)
記事の骨組みを作るとき、いちばん使うのが見出し2です。
マウスでツールバーの「H2」を探すより、両手をキーボードに置いたまま切り替えられるほうが、書くリズムが途切れません。
第3位:⌘ (Ctrl) + B(太字)
強調したい部分を選択して ⌘ + B。WordPressやWordと同じなので、これはすぐ手が覚えます。
第4位:⌘ (Ctrl) + Z(取り消し)
やってしまったときの命綱。Shift を足すとやり直し(Redo)です。
この4つに慣れたら、次は「引用」(⌘ + Shift + B)と「リスト」(⌘ + Shift + 8)あたりを足していく。そのくらいのペースで十分です。
ちなみに esc の全画面解除も、地味に使います。集中して書きたいときに全画面にして、確認したいときに esc で戻る。この行き来がスムーズになると、書くのが少し楽しくなったりします。
microCMSを使ってみて感じたメリット
うちのサイトもmicroCMSで動いているので、使う側としての実感を書いておきますね。
更新作業がない
これがいちばん大きいです。
WordPressだと、本体の更新、テーマの更新、プラグインの更新が定期的に降ってきます。放置するとセキュリティのリスクになるし、かといって更新したら別の何かが壊れることもある。
microCMSは、そのお知らせ自体が来ません。サービス側が面倒を見てくれているので、こちらは記事を書くことに集中できます。
表示が速い
倉庫と表示が分かれている構造なので、ページを表示するときの処理が軽いんです。
WordPressだと、アクセスのたびにデータベースに問い合わせて、プラグインを動かして、ページを組み立てる、という作業が走ります。microCMS+静的なサイトの組み合わせだと、この工程がぐっと減ります。
管理画面がシンプルで、迷わない
さっきも書きましたが、これは「機能が少ない」ではなく「迷う要素が少ない」なんですよね。
お客さんにサイトをお渡ししたあと、「更新の仕方が分からない」というご連絡をいただく回数が、体感でだいぶ減りました。
画像の管理がラク
アップロードした画像は自動的に配信用に最適化されます。サイズを気にせず放り込めるのは、正直かなり助かります。
デメリットも、正直に書いておきます
いいことばかり書くのはフェアじゃないので、こちらも。
デザイン変更は、管理画面からはできない
WordPressの「テーマを変える」に相当する操作が、microCMSにはありません。
見た目を変えるには、サイト本体のプログラムを触る必要があります。つまり 制作会社に依頼することになる ということです。
「自分でデザインをいじりたい」という方には、正直あまり向きません。
プレビューにひと手間かかる
WordPressだと管理画面から即プレビューできますが、microCMSは サイト側にプレビュー用の仕組みを組み込んでおく必要 があります。
これは制作時に設定しておけば済む話なんですけど、設定がないと「公開してみないと見た目が分からない」状態になります。制作を依頼するときは、ここを確認しておくのがおすすめです。
情報がWordPressほど多くない
困ったときに検索すると、WordPressなら日本語の解説記事が山ほど出てきます。microCMSは、そこまでの量はまだありません。
ただ、公式ドキュメントがしっかりしているのと、そもそも触る場所が少ないので、困る場面自体が少ないという面もあります。
記事以外のページは自由に作れない
WordPressの「固定ページ」のように、思いついたときに新しいページをポンと足す、という使い方はできません。
ページの構造は、あらかじめ設計しておく形になります。ここも制作段階で相談しておきたいポイントです。
どちらを選ぶといいか
まとめると、こういう整理になるかなと思います。
WordPressが向いている方
- 自分でデザインもいじりたい
- 予約フォーム、会員機能など、あとから機能を足していきたい
- 固定ページを自由に増やしたい
- 更新作業やバックアップを、自分で管理できる
microCMSが向いている方
- 記事の更新だけできれば十分
- 更新作業やセキュリティに時間を使いたくない
- 表示速度を重視したい
- 管理画面はシンプルなほうがいい
- デザインは制作会社に任せる前提
うちのお客さんだと、後者のケースが圧倒的に多い です。
「デザインは任せたい。でも、お知らせやブログは自分で更新したい」
このニーズに、microCMSはかなりきれいにハマります。
まとめ
WordPressに慣れた方がmicroCMSで戸惑うのは、操作が難しいからじゃなくて、担当している範囲が違うから でした。
WordPressは家まるごと。microCMSは倉庫だけ。
そう捉え直すと、「管理画面でできることが少ない」のは欠点ではなく、そういう設計なんだと分かります。そして日々の更新においては、そのシンプルさがちゃんと効いてくる。
まずは ⌘ (Ctrl) + S(下書き保存)だけでも、手に覚えさせてみてください。それだけで、更新作業のストレスがひとつ減ります🐾
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そんなご相談も承っています。どちらが正解というより、その方の運用スタイルに合うほう をご提案します。

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この記事はデザネコ(https://d-neko.com/)が執筆しました。沖縄を拠点に、開業1〜3年目の個人事業主・中小企業オーナーのデザイン・販促・集客をサポートしています。