中小企業のYouTube、最初の1本で止まりがち|再生数の前に押さえたい5つのこと

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中小企業のYouTube、最初の1本で止まりがち|再生数の前に押さえたい5つのこと

!中小企業のYouTube、最初の1本で止まりがち「動画、うちもやったほうがいいですよね?」ここ1年くらいで、このご相談がぐっと増えました。チラシの打ち合わせに行くと、話の最後に必ずと言っていいほど出てきます。おもしろいのは、その場で「じゃあ撮りましょう」となったお店の、けっこうな割合が、半年後もまだ1本も公開していないこと。カメラは買ってある。素材も撮ってある。それでも出ていない。サボっているわけではないんです。むしろ逆で、真面目な人ほど止まります。ここには理由があって、しかもその理由は、お店

目次
    中小企業のYouTube、最初の1本で止まりがち

    「動画、うちもやったほうがいいですよね?」

    ここ1年くらいで、このご相談がぐっと増えました。チラシの打ち合わせに行くと、話の最後に必ずと言っていいほど出てきます。

    おもしろいのは、その場で「じゃあ撮りましょう」となったお店の、けっこうな割合が、半年後もまだ1本も公開していないこと。カメラは買ってある。素材も撮ってある。それでも出ていない。

    サボっているわけではないんです。むしろ逆で、真面目な人ほど止まります。ここには理由があって、しかもその理由は、お店や会社としてやる場合だけに効いてくる種類のものだったりします🐾

    カメラは買った。でも1本も出ていない

    1本目は、60点で出したほうがいい

    最初の1本は60点で出す

    止まる理由のいちばん大きいものは、たぶんこれです。

    「お店の名前を出して恥ずかしいものは公開できない」

    看板を背負っているぶん、基準が上がってしまうんですよね。個人の趣味アカウントなら「まあ最初はこんなもん」で出せるものが、社名が入った瞬間に「これでお客さんに見られるのか」と急に怖くなる。テロップの位置が気になる、声が小さい気がする、もう一回撮り直そう。そうしているうちに3ヶ月経ちます。

    でも、100点の1本目を作れる人は、たぶん世の中にいません。

    チラシと同じなんです。じっさい、うちが作るチラシも、いちばん反応が良かったのは1枚目ではなく、3枚目、4枚目だったりします。1枚目を配ってみて「この文言、意外と読まれてないな」「クーポンの位置が悪かったな」と気づいたぶんが、次に効いてくる。

    動画も、出して初めて見えるものがあります。

    • 編集に何時間かかるのか(これが想像の3倍かかる)
    • どの数字がどこに出るのか
    • 自分の声が思っていたよりゆっくりだった
    • 意外なところでお客さんが反応した

    こういうのは、頭の中では絶対に分かりません。1本出したときにだけ、まとめて見えてきます。

    だから、最初の1本は60点でいいと思うんです。むしろ、60点で出す練習をしたほうがいい。あとから非公開にもできますし、伸びなかった動画は、そもそも誰にも見られていないので恥のかきようがなかったりします。

    サムネイルに、動画と同じだけ時間をかける

    サムネイルは、お店の看板

    ここ、いちばん軽く見られているところです。

    30分かけて撮って、2時間かけて編集して、サムネイルは5分。よくある配分ですが、これだと届きません。クリックされなかった動画は、再生数ゼロ。存在していないのと同じ扱いになってしまいます。

    編集に2時間かけるなら、サムネイルにも同じくらいかける価値があります。

    そのうえで、確認の仕方にコツがあります。パソコンの大きな画面で見て「うん、いいね」と思ったやつが、スマホだと文字が読めない。これ、本当によく起きるんです。

    やってほしいのは、スマホで検索して、ライバルの動画と並んだ状態で自分のサムネイルを見ること。実際のお客さんが見る画面はそれなので。並べた瞬間に「あ、うちのだけ地味だ」「文字が細くて沈んでる」と分かります。

    文字選びは、看板を背負う人と、そうでない人で変わる

    看板を背負う人の、言葉選び

    YouTubeでよく使われる「クリックされる言葉」のリストというものがあります。「人生終了」「寿命が縮む」「削除覚悟」「爆死」。たしかに押されやすい言葉です。

    ただ、これを商売のチャンネルでそのまま使うと、けっこう危ないんですよね。

    事業者でも使いやすい言葉

    例

    数字で区切る

    「3分で」「5つ」「1万円台で」

    見せていなかったものを見せる

    「初公開」「厨房の裏側」「加工前」

    損得をはっきり言う

    「知らないと損」「もったいない」

    素朴な意外性

    「実は」「◯◯って必要ないかも」

    避けたほうがいい言葉

    理由

    「人生終了」「寿命が縮む」

    煽りが強すぎて、お店の印象と噛み合わない

    「絶対NG」「爆死」

    強い断定は、あとで自分の首を絞めることがある

    「削除覚悟」

    中身が普通だったとき、誠実さを疑われる

    クリック率だけ見れば、煽ったほうが数字は出ます。でも事業者の場合、その動画を見た人が、次に検索するのは会社名だったりするんです。そこで印象が食い違うと、せっかくのクリックが逆に働きます。

    目標にするチャンネルは、身の丈で選ぶ

    登録者50万人を目標にしない

    「参考にしているチャンネルはありますか?」と聞くと、たいてい登録者50万人とか100万人のところの名前が出てきます。

    気持ちはすごく分かります。ただ、あれを目標に置くのは、野球を始めた人がいきなりメジャーリーグの映像を教材にするようなものだったりします。カメラの台数も、編集する人の人数も、そもそも土台が違う。真似しようとして、真似できなくて、それでまた1本目が出せなくなる。

    目安にするなら、こういう条件のチャンネルがいいです。

    • 始めてから半年〜1年以内で伸びている(今のYouTubeで通用している作り方だから)
    • 編集が真似できる範囲(自分か、身内か、外注さんで再現できるか)
    • 同じくらいの規模の事業者がやっている
    • 平均再生数が数千〜3万くらい(規模が近いのに、ちゃんと見られている)

    じゃあ、そういうチャンネルをどうやって見つけるか。無料の道具がいくつかあります。

    リサーチに使える無料ツール

    ツール

    できること

    ユーチュラ

    「登録者増加率」のランキングで、今まさに伸びているチャンネルが分かる

    ソーシャルブレード

    チャンネルのURLを入れると、月間再生数などの推移が見られる

    vidIQ

    Chromeの拡張機能。チャンネルを開くと再生数や投稿本数が表示される

    YouTube Summary

    Chromeの拡張機能。動画の文字起こしが出るので、構成を分解しやすい

    とくにユーチュラの登録者増加率ランキングは、見ていてけっこうおもしろいです。1人から1000人になったチャンネルは増加率1000%なので上位に出てくる。つまり 「直近で何かがハマったチャンネル」 が並ぶわけです。

    そこに自分の業種に近いものが混ざっていたら、ラッキーですね。サムネイル、タイトル、最初の30秒。この3つだけでも分解する価値があります。

    見る数字は、3つだけでいい

    数字は、この3つで足ります

    YouTubeの管理画面(YouTube Studio)を開くと、数字がずらっと並んでいます。全部見ようとすると疲れます。しかも、疲れたわりに、次に何をすればいいのか分からない。

    初心者のうちは、この3つで足ります。

    見る数字

    場所

    目安

    インプレッションのクリック率

    アナリティクス>リーチ

    平均は2〜3%。10%を超えたら、そのサムネイルは当たり

    視聴維持率

    アナリティクスの「概要」の下のほう

    10分の動画で30〜40%なら合格、40%以上で good

    視聴者がよく見ているチャンネル

    アナリティクスの「視聴者」タブの右下

    お客さんの興味が、そのまま地図になっている

    1つめのクリック率が低いなら、直すのはサムネイルとタイトル。中身をどれだけ作り込んでも変わりません。

    2つめの視聴維持率が低いなら、直すのは動画の中身、それも冒頭30秒です。離脱する人のほとんどが、最初の30秒でいなくなります。挨拶と自己紹介を1分やってから本題に入る構成は、ここでごっそり失います。

    3つめは、いちばん見落とされているのに、いちばん商売に効きます。自分のチャンネルを見ている人が、普段どんなチャンネルを見ているか。ここに出てくる名前は、お客さんの頭の中の並び順 そのものだったりします。飲食店のチャンネルなのに、健康や節約の動画がずらっと並ぶこともある。そうしたら、次に作る動画の切り口が変わりますよね。

    サムネイルで釣った期待は、中身で返す

    クリック率だけ上げても、続きません。

    看板とメニュー写真がすごく良いのに、入ってみたら普通だったお店。1回は行くけど、2回目はないですよね。そして「あそこ、写真ほどじゃなかったよ」と友達に言われてしまう。ネットの動画でも、まったく同じことが起きます。

    YouTubeの仕組みのうえでも、ここは重要視されています。どれだけ長く見てもらえたか が、次に人へおすすめされるかどうかを大きく左右するので。サムネイルで釣って、中身で裏切る動画は、短期的には再生されても、そのあとぱたっと止まります。

    事業者の場合、失うものはもう少し具体的です。動画にがっかりした人は、たぶんお店にも来ません。

    だから、1本ずつでいいから良くしていく。テロップを大きくした、結論を先に言うようにした、余計な前置きを削った。この積み重ねが「この人の動画はハズレがない」という感覚を作って、2本目、3本目を見てもらえるようになります。

    もじゃ「サムネイルは、お店の看板。動画の中身は、出てくる料理」

    くるる「看板だけ立派なお店、たしかにリピートしないかも…」

    いきなりAIに丸投げしない

    初日から丸投げは、もったいない

    台本も、企画も、今はAIに書いてもらえます。うちもAIはめちゃくちゃ使っています。ただ、始めた初日から丸投げするのは、もったいない と思っているんです。

    理由は単純で、出てきたものが良いのか悪いのか、判断できないから。

    AIは、それっぽい構成をいくらでも出してきます。でも「それっぽい」と「見られる」は別物なんですよね。自分の中に判断の基準がないまま採用すると、量産はできるけど、どれも当たらないという状態になりがちです。

    おすすめは、自分で考えてから相談する 順番です。

    1. 自分で企画とタイトルを3案考える(下手でいい)
    2. 「この3つを考えたけど、他に切り口はある?」とAIに聞く
    3. 出てきた案の中から、自分のお客さんに合いそうなものを選ぶ
    4. 選んだ理由を自分の言葉で説明できるか確認する

    この順番だと、自分の頭とAIを掛け合わせる形になります。壁打ち相手として使うわけですね。4番目までできていれば、その判断はちゃんと自分の資産になります。

    AIの使い方については、Claude Code と Codex を実際の仕事で使ってみた話 にもう少し具体的に書いています。

    広告収入は狙わない。狙うのは、1件の問い合わせ

    狙うのは再生数じゃなく、1件の問い合わせ

    そもそも、何のためにやるのか。ここが、副業としてのYouTubeとお店のYouTubeで、いちばん違うところだったりします。

    YouTubeの広告収入は、ざっくり1再生あたり0.3円ほど。10分の動画で月30万円を稼ごうと思うと、月に100万再生が必要 な計算になります。本業を持ちながらこれを狙うのは、正直しんどいです。

    でも、お店や会社のチャンネルなら、話がまったく変わります。

    1,000回しか再生されていない動画でも、そこから1件の問い合わせが来て、それが30万円の仕事につながることがある。チラシを1万枚配って問い合わせが3件、という世界で商売をしていると、この数字の意味が分かると思います。

    だから、事業者のYouTubeで見るべきなのは再生数の総量ではなくて、

    • 動画を見た人が、そのあと会社名で検索してくれたか
    • 概要欄のリンクから、ホームページやLINEに来てくれたか
    • 「動画見ました」と言われる回数が増えたか

    このあたりだったりします。

    そして、この目的なら投稿ペースも現実的でいいんです。副業として攻めるなら週4本と言われますが、本業がある事業者が週4本出したら、たぶん本業が回りません。月に2本でも、1年続けば24本。24本ぶんの「うちの仕事を説明してくれる資料」が、24時間働いてくれる状態になります。

    まとめ|出さない動画は、ゼロ点のままです

    1. 1本目は60点で出す。出して初めて見えるものが、いちばん多い
    2. サムネイルに、編集と同じだけ時間をかける。スマホでライバルと並べて確認する
    3. 目標チャンネルは身の丈で選ぶ。半年〜1年以内に伸びた、同じくらいの規模のところ
    4. 見る数字は3つだけ。クリック率、視聴維持率、視聴者がよく見ているチャンネル
    5. AIには、自分で考えてから相談する。丸投げは、判断の基準ができてからでも遅くない

    編集の90点を目指して半年止まっているより、60点を10本出したほうが、たぶん先に進みます。1本目を出した人だけが、2本目の直しどころを知っている状態になるので。

    もし「サムネイルだけ作ってもらえませんか」「動画に載せる文字だけ整えてほしい」みたいなご相談があれば、それも大丈夫です。うちはデザイン屋なので、そこはお手伝いできます。本数や作り込みで金額が変わるので、まずは中身を聞かせてもらうところからですね🐾

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    「動画を始めたいけど、何から手をつければいいか分からなくて」という一言から、お気軽にどうぞ🐾

    この記事はデザネコ(https://d-neko.com/)が執筆しました。沖縄を拠点に、開業1〜3年目の個人事業主・中小企業オーナーのデザイン・販促・集客をサポートしています。

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    デザネコ

    ネコの手、借りませんか? デザインを通して、周りとのつながりを築きます。デザネコは魅力を引き出し、伝わりやすく心に届くデザインでお客さまの満足度が高まるよう努めます。私たちの制作物が、皆さまの幸せに繋がりますように。

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